こんにちは、妖怪しがっひです。
今日は仕事が休みだったので、久しぶりに本を読んだよ。
本っていいよね。新しい世界に簡単に出会うことができる。
今回もまた、新しい世界に触れ合うことが出来たと思うよ。
今回紹介する本は「身近な雑草の愉快な生き方」という本。
植物や昆虫に前々から少し興味を持っていて
タイトルとカバーイラストに惹かれて迷わず購入した。
とても面白い本だったので今回は紹介しようと思う。
それではこの本を紹介していく!
本の内容について
「名もなき草」とひとくくりにされることが多い雑草。
しかし、その雑草一つ一つの生き方は実に個性的でユニークなのだ。
著者の雑草に対する愛情とユーモアに満ちた視線で観察された植物エッセイ。
そして全50種類の雑草に付けられた繊細なペン画イラストも魅力的。
この本を読んだ感想
雑草は僕たちの生活のどこにでも生えている。
とても身近に感じることができる植物だ。
この本を読むと普段身近に生えている雑草がこんなにユニークで人間味を感じる生き方をしているのだと新たな発見ができた。
雑草も生きるために必死なのだ。そして雑草は生きるのがすごく上手い。
そんな雑草の愉快な生き方。人間社会を上手に生きる抜くために雑草の生き方を参考にしてみるといいかもしれない。
かの有名な生物学者チャールズ・ダーウィンも言うように
最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。
変化に柔軟に対応してきて今まで生き残ってきた植物達。
植物の歴史から見ると我々人類の歴史なんて赤子のようなもの。
そんな生物の大先輩である植物。その中でどんな環境下でも強く生きている雑草達に胸を打たれた。
本文の挿絵として使われているイラストも雑草図鑑を見ているような気持ちになり、この本を外に持ち歩いて実際に身近な雑草を観察したりしたら面白いだろうなと思った。
個人的に生き方を教わった雑草を紹介!
実際に読んでみてこの生き方面白いなと思ったり、これは教訓になるなと思った雑草を紹介する。勿論これは個人的に思ったことだ。本書では50種類の雑草の生き方が紹介されているのでその中から自分の心に響いたり、共感するような雑草の生き方を探してみてね。
個性の大切さを感じた。スズメノテッポウ
現在の日本では、個性よりも協調性が重視されているように思う。
確かに協調性は大切だが、みんな同じような考えや生き方をしていると仮に今の環境がなくなった時に一人がダメならみんなダメになり、絶滅してしまうだろう。これは言い過ぎだけどなんと言うか、人類を絶滅させないためにもいろんなタイプの人間が必要だと思った。
スズメノテッポウで例を出すと、スズメノテッポウには二つのタイプがあり、自我受粉するタイプと他家受粉するタイプ。結果から言うと自我受粉する方のタイプは環境が変わって苦しむのだが、他家受粉をするタイプの方はいろんなタイプの子孫を残しているので環境が変わっても生き抜けるタイプが存在する。
なので、変わっている人やおかしな人がいたとしても決して笑ってはいけない。
彼らは、人類が生き抜くために必要なのだ。
地獄の底からよみがえった雑草の強さ スギナ
スギナという雑草はツクシの仲間である。
しかしツクシは人気者でスギナは畑の雑草として嫌われている。
スギナはおよそ3億年前に大繁栄し、一世を風靡した。
しかし、長い時間の流れの中で、多くが厳しい地球の変化に対応できずに絶滅した。
地獄を見てきたのだ。
現代まで生き残っているスギナは先祖の誇りをかけて生き抜いている。
そんな嫌われ者のスギナだが、かつて広島に原子爆弾を落とされた時に、一番に緑を取り戻したのがこのスギナだったらしい。
緑が戻るのに50年はかかると言われた死の大地に一番早く芽を出した雑草であるスギナ。多くの人を勇気付けたに違いない。
一度地獄を体験しているスギナはとても強いと感じた。
人間でもこれは言える。
現状がとても苦しい思いをしている人がいると思う。時には嫌われたりするだろう。
けれど、それを乗り越えることができれば、スギナのように強くてそして人々に感動や勇気を与えられる存在になるはずだ。
スギナのように強くなろう!
逆境を生きることで逆境が味方になる。 ハマスゲ
アスファルトを突き破り、力強く生えている雑草を一度は目にしたことがあるはずだ。
そのアスファルトをも突き破って生き抜いている雑草の一種。それがハマスゲだ。
確かにアスファルトに生きるハマスゲは、アスファルトを破らなければ地上に芽を出すことができない。植物にとっては逆境である。
しかし、その逆境を乗り越えれば、逆境が味方になる。
一度アスファルトを突き破れば今度は逆境であるアスファルトがハマスゲを守る固い鎧になる。
人間も逆境を乗り越えれば、今度は逆境が味方するだろう。
苦労して突破した問題や課題。それを達成することさえできれば、今度はその経験が自分を助けてくれるはずだ。
世間体や常識にとらわれずに生きる。 コニシキソウ
夏の日の盛りは雑草が生い茂る時でもある。
そんな時、他の雑草が先を競ってぐんぐん伸びていようが、コニキシソウはお構いなし。コニシキソウは地面に這いつくばったままマイペースに暮らしている。
人間もつい世間体や常識などに動かされていがちだが、本当に大切なものは一体なんなのか。それを時には、自問自答してみることも大切だと思った。
そうすることで必要なもの大切なものが見えてくるはずだ。
まるでニート?パラサイト生活。 ネナシカズラ
人間には、ニートという高貴な職業がある。
勿論、ニートは選ばれたものにしかなれない。
僕もニートを目指している。しかし親には頼れないニートなので頑張るしかない。
ところで雑草にもまるでニート生活をしているものがいる。
それがネナシカズラという雑草だ。
ネナシカズラは他の植物から栄養をもらって生活する寄生植物だ。
自分で光合成を行う自活生活すらしていない。
なんとも羨ましいものだ。
スガシカオの新しいアルバムのタイトル「労働なんかしないで光合成だけで生きたい。」というアルバムタイトル名ですら羨ましいと思ってたのに、その光合成すらも行わないだと?
もはや貴族だ。
まとめ
いかがだっただろうか。今回は「身近な雑草の愉快な生きかた」という本を紹介してみた。とてもユーモア溢れる本であり、身近に暮らしている雑草の味方が360度変わる。いや360度だと変わっていないことになる。なので540度変わるのは間違いないだろう。落ち込んだ時に、下を見ているとたくさんの雑草が目に入ると思う。そんな時にこの本を読んでいれば、雑草達の愉快な生き方を思い出すことができ、また頑張ることができるのではないかと思う。
雑草達を見習って我々も強く生きよう!
以上。また次の記事でお会いしよう!